陸上競技と雨模様

ちょっと前の更新から間が空いてしまいましてすみません。

今回は先日行われたアクセフスポーツアカデミーから思ったことなど…


現役中によく言われたのが、「えっ、陸上競技って雨でも中止にならないの?」ということです。

確かに野球やサッカーでは、グラウンドコンディションによっては雨で中止、延期になることもあります。

が、陸上は基本的にありません。

(中止になるのは、視界が見渡せないほどの豪雨や、落雷の危険があるとき、台風や突風の危険があるときくらいです!)

なぜなら陸上競技のグラウンドは「オールウェザートラック」と呼ばれるように、全天候型のトラックで、雨でも走れるようになっているからです。

現役中は、「今日は雨だから練習お休みでしょ?」と会社の人に言われたりしましたが、雨でも練習はあります😂

陸上教室も雨で中止になるのでは…と心配されました。

本来雨でもトラック自体の使用はできます。

今回はさすがに小さなお子様も居たので、軒下で実施しましたが…

(中高生だったら少し止んでるときは外で走ってもよかったな~と思います)

先日の様子。

まぁまぁな大雨です…


もちろんですが…陸上競技場で、メインもですが、アップをするサブトラックで屋根のあるところなんてほぼ無いに等しいので…

(国体などでは、サブトラックのメインストレートだけ臨時の屋根がついたりします。そこだけでもすごく有難いです)

けれどアップをしないわけにも行きません。

雨ですと、例え気温が高かったとしても気化熱で体は冷えやすくなります。

ですからむしろ雨が降っていないとき以上に入念なアップが必要になる訳です。


私は極力体を濡らしたくなかったので…

招集所で待つときに濡れっぱなしにならないよう、かなり着替えを多めに持って行ってました。

ウインドブレーカーは2組ずつ、ジャージは寒く無ければ1組、Tシャツ類は2~3セット、タイツは2セット、ソックスはラウンドがある時は5~6枚、あと帽子と、濡れて寒そうなら夏でも手袋。アップシューズも2足。大き目のタオル1~2枚に、ハンドタオルも2~3枚。

荷物が殺人的に多いのでいつも荷物多!と突っ込まれていました。笑


試合のアップの時は、まずジャージは招集所で必要なので脱いでおいて、

Tシャツ類の上にフード付きウインドブレーカーを直接羽織ります。

更にキャップをかぶって、ウインドブレーカーのフードをかぶれば、これで中の服が濡れる心配はほとんどありません。

(最近は防水のものも増えてきたので、そういったタイプだと上半身は全く濡れません。防水タイプが無いころは、ジョギングでは合羽を着たりしてました…)

下のジャージもやっぱり脱いでおいて、

タイツの上にウインドブレーカーを直接着てウォーミングアップ。

スパイクになったらここで一旦ソックスを履き替えて、ウインドブレーカーの下は脱ぎます。タイツはスターティングブロックを使う時にどうせ濡れるのであきらめます。笑

アップが完了したら、中にユニフォームを着て、Tシャツとタイツとソックスとアップシューズも新しいものに履き替えて、とっておいたジャージと、新しいウインドブレーカーを着て、スタンバイします。


準決勝、決勝のラウンドがある時は、ここで更に着替え。

とにかく濡れそぼったまま過ごさないようには気を付けていました。

ちなみに帰りの荷物は雨を吸った衣類で更に殺人的な重さになります🤣


日本代表として試合に出場するときは、ウォーミングアップの時の衣類にも指定があるケースもあるので、そういう時はいかに濡れないようにするかの工夫が必要でした。

試合前日の準備の時に、ここで1枚靴下替えて、ここでTシャツ替えて…とシミュレーションしながら準備してたのが懐かしいですね…

その頃の癖で、私は天候が不安なお出かけのときは今でも無駄に大荷物です…😌


ただ、必ずしも毎回雨に濡れてアップするかどうかというのもひとつ考えどころでして、例えば予選通るのに余裕がありそうなときとか、予選と決勝の間とか、多少走る量は減っても雨で体を冷やさない方を優先した方が良いと思ったときは、軒下や雨天でできることをやってスパイクだけ外で…とか、そういう選択をする時もあります。

全ては取捨選択で、結局は何が今の自分にとって最善か、で物事を考える必要があります。


雨と向き合わなければならない陸上競技だからこと、雨とどううまく付き合うか…は常々考えていました。

けど、こういう時に意外といい記録がでたりもするんですよね…不思議です。


ちなみに以前もツイッターか何かでお話したような気がしますが、私史上最大の雨は2005年、大学1年生で初出場した国立の日本選手権。

この時運よく決勝に引っかかりまして、初めての日本選手権で初めての決勝に、ドキドキしながら当日を迎えた…のですが。

確か台風か何かの影響だったような気がするのですが(違ったかもしれませんが)当日とんでもない大雨でして。

なんとバックストレートが雨でかすんで見えませんでした。笑

しかも私はプラスで拾われたので、1レーン…

これまた以前お話したと思うのですが、トラックは雨が流れるよう微妙な傾斜がついています。

つまりすべての雨が1レーンに流れ込んできます。

1レーンは多分1~2センチ浸水したような状態になっていて、私は小川を走っているのかと思いました🤣

ちなみにこのとき優勝したのは9レーンの選手でした🤣


今こうして笑い話として話せるので…得難い、特別な経験をしたなぁ、と今となっては思います。


今回は私が実際に実施していた具体的な雨対策についてお知らせしましたが、

外で走るスポーツをされている方の、何かの参考になれば嬉しいです♪


*Present Campaign*


お待たせしました!

今回はとても久しぶりにプレゼントキャンペーンを行いたいと思います!!

今回は雨対策のお話でしたので…

雨の時何枚でも欲しいソックスをプレゼント!!

こちらの和紙ソックス、和紙とありますが、濡れても破れたりはしないのでご安心を笑

生地の一部に和紙の繊維が使われており、ネーミングのイメージに反してとても丈夫で、しかも通気性が良いので雨のシーズンにピッタリです。

この製品についてはこちらで詳しく語っています…

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ただ、申し訳ありませんが五本指のブラックLサイズのみ在庫がありませんので、代わりにチャコール×2を入れてお届けします。

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皆様のご応募お待ちしております!


RUN ON !!

元アスリートのアクセフコーディネーター・青木沙弥佳による、 ハイパフォーマンスギア「AXF axisfirm(アクセフ)」のおススメ情報 毎週金曜日+αに更新中

青木 沙弥佳
(Aoki Sayaka)

岐阜県岐阜市出身。
中学時に陸上競技を始め、福島大学時に初の日本代表となる世界陸上、そして北京五輪に出場。
専門種目は400m、400mH。
大学卒業後は実業団選手として長く日本のトップで活躍し、2015年に出場した北京世界陸上では4×400mR日本代表メンバーとして日本記録を樹立。
2020年10月に陸上競技を引退し、2021年アクセフコーディネーターに。

AXF axisfirm(アクセフ)公式ブランドサイト

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